FIRE(Financial Independence, Retire Early)とは、経済的自立を達成し、
早期退職を目指すライフスタイルです。FIRE達成のためには、
ある程度の資産を蓄えておく必要がありますが、具体的にいくらあればよいのでしょうか。
本記事では、FIRE達成のために必要な資産額について、最新の統計データをもとに解説します。
必要な資産額はどう決まる?
FIRE達成のために必要な資産額は、以下の2つの要素によって決まります。
- 年間の生活費
- 運用利回り
FIREに必要な生活費は?
年間の生活費は、個人のライフスタイルや価値観によって異なります。
総務省の「家計調査年報(家計収支編)」によると、
2022年の1世帯あたりの年間消費支出は、平均で349.0万円です。
これを参考にすると、FIRE達成のためには、年間349万円の生活費を賄えるだけの資産が必要です。
出典:総務省統計局-家計調査年報(家計収支編)2022年(令和4年)結果の概要
FIREに必要な運用利回りは?
運用利回りは、資産運用のパフォーマンスによって異なります。
一般的に、株式投資は年4%程度の運用利回りが見込めると言われています。
そのため、年間349万円の生活費を賄うためには、8,725万円程度の資産を運用する必要があります。
他に考慮するもの
ただし、これはあくまでも目安です。
実際のFIRE達成には、以下の要素も考慮する必要があります。
- 退職後の生活費の増加
- インフレ率
- 運用リスク
退職後の生活費は、年齢を重ねるにつれて増加する傾向があります。
また、インフレ率によって、生活費は上昇する可能性があります。
さらに、運用にはリスクが伴い、運用利回りが想定通りに得られない場合もあります。
これらの要素を考慮すると、FIRE達成のためには、
年間349万円の生活費を賄えるだけの資産に加えて、
ある程度の余裕資金を用意しておく必要があります。
結論
FIRE達成のために必要な資産額は、年間の生活費や運用利回りによって異なります。
年間349万円の生活費を賄うためには、8,725万円程度の資産を運用する必要があります。
ただし、退職後の生活費の増加やインフレ率、運用リスクなどの要素を考慮すると、
より多くの資産を用意しておく必要があります。
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