こんにちは、こどおじFIREを目指す皆さん!今回は、FIRE達成後の重要なテーマとなる「確定拠出年金の出口戦略」について詳しく解説します。確定拠出年金は税制優遇を受けながら資産形成できる優れた制度ですが、受取方法によって税負担が大きく変わってきます。この記事では、特に退職金との組み合わせを考慮した最適な受取戦略について解説します。
確定拠出年金(DC)とは?
確定拠出年金は、加入者が掛金を拠出し、その運用結果に基づいて将来の給付額が決まる年金制度です。主な特徴として:
- 掛金が全額所得控除の対象
- 運用益が非課税
- 60歳以降に受取可能
- 受取方法は年金か一時金を選択可能
企業型DCとiDeCo(個人型DC)がありますが、受取時のルールは基本的に同じです。
5年ルールと19年ルールとは?
退職金と確定拠出年金を一時金で受け取る場合、以下の2つの重要なルールがあります:
1. 5年ルール
確定拠出年金を一時金で受け取った後、5年以上経過してから退職金を受け取る場合、それぞれに退職所得控除が適用されます。
確定拠出年金を一時金で受け取った後、5年以内に退職金を受け取る場合、退職金には退職所得控除が適用されません。
2. 19年ルール
退職金を受け取った後、19年以上経過してからに確定拠出年金を一時金で受け取る場合、それぞれに退職所得控除が適用されます。
退職金を受け取った後、19年以内に確定拠出年金を一時金で受け取る場合、確定拠出年金の一時金には退職所得控除が適用されません。
確定拠出年金の受取可能年齢
確定拠出年金は原則として60歳から75歳までの間で受け取ることができます。ただし、加入期間によって受取開始可能年齢が変わります:
- 加入期間10年以上:60歳から受取可能
- 加入期間8-10年:61歳から
- 加入期間6-8年:62歳から
- 加入期間4-6年:63歳から
- 加入期間2-4年:64歳から
- 加入期間1月-2年:65歳から
最適な受取戦略
5年ルールを活用して税負担を最小化するためには、以下の順序で受け取るのが最適です:
- 確定拠出年金を60歳で受取
- 退職金を65歳以降に受取
この方法であれば、それぞれに退職所得控除を適用できます。一方、逆の順序(退職金→確定拠出年金)の場合、19年ルールにより二重の控除が使えなくなる可能性が高くなります。
退職金受取時期の確認ポイント
退職金の受取時期を調整するためには、勤務先の制度を確認する必要があります:
- 定年後の継続雇用制度の有無
- 退職金の支給規定
- 受取時期の選択可否
- 自己都合退職と会社都合退職の違い
特に以下の点を人事部門に確認しましょう:
- 65歳以降の退職金受取が可能か
- 定年後も退職金が増額されるか
- 受取時期の選択に制限があるか
まとめ:こどおじFIREの出口戦略
確定拠出年金と退職金の賢い受取方法をまとめると:
- まず確定拠出年金を60歳で一時金受取
- その後、5年以上空けて退職金を受取
- 退職金受取時期は勤務先の制度を要確認
この戦略を実行するためには、早めに勤務先の制度を確認し、計画的に準備を進めることが重要です。
まずは自分の状況に合わせて最適な戦略を立て、効率的な資産形成を目指しましょう!
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