FIRE(経済的自立・早期リタイア)を目指す中で、誰もが一度は考える「高配当株投資戦略」。私も例外ではありませんでした。40歳までに月15万円の不労所得を得るという目標を掲げ、高配当株への集中投資を計画。しかし、その道のりは想像以上に険しく、多くの落とし穴が待ち受けていました。税金計算の誤り、必要投資元本の衝撃、現実とのギャップ…。今回は、私の失敗と学びを包み隠さず公開します。これから資産形成を始める方、すでに投資を始めている方、どちらにとっても貴重な教訓となるはずです。
目次
- 目標設定の背景:なぜ月15万円だったのか
- 配当金計算の落とし穴:税金考慮の重要性
- 必要投資元本5,625万円の衝撃
- 現実とのギャップ:資産状況と収支分析
- 学びと改善:現在の資産形成戦略
- 読者への具体的なアドバイス
1. 目標設定の背景:なぜ月15万円だったのか
当時30代前半だった私は、「40歳で会社に依存しない生き方」を実現するため、月15万円の不労所得を目標に設定しました。この数字を選んだ理由は3つ:
- 最低限の生活費:家賃・食費・光熱費を賄える水準
- 心理的ハードルの低さ:年収換算180万円と控えめな設定
当時は「高配当株への集中投資」というシンプルな戦略を選びましたが、後に多くの課題が明らかになります。
2. 配当金計算の落とし穴:税金考慮の重要性
初心者が陥りやすいミス
「月15万円×12ヶ月=180万円」と単純計算しがちですが、配当金には20.315%の税金が課税されます。正しい計算方法は:
必要税引後額 ÷ (1 – 0.20315) = 必要税込額
- 月15万円(年180万円)の手取りを得るには:
180万円 ÷ 0.79685 ≈ 226万円が必要
具体例で比較
計算方法 | 必要配当額 | 税引後受取額 | 不足額 |
---|---|---|---|
税抜き計算 | 180万円 | 143.4万円 | ▲36.6万円 |
正しい税込み計算 | 226万円 | 180万円 | 達成 |
この誤差だけで、年間46万円もの差が生まれることが分かります。
3. 必要投資元本5,625万円の衝撃
当時想定した4%の配当利回りで計算:
必要投資元本 = 226万円 ÷ 0.04 = 5,625万円
当時の資産状況
項目 | 金額 |
---|---|
財形貯蓄 | 200万円 |
現預金 | 130万円 |
合計 | 330万円 |
投資可能額 | 240万円 |
目標とのギャップ
- 不足額:5,625万円 – 240万円 = 5,385万円
- 年間投資可能額:180万円(可処分所得360万円 – 生活費180万円)
年利7%で運用した場合、毎年467万円の投資が必要という計算結果に。現実との乖離に愕然としました。
4. 現実とのギャップ:資産状況と収支分析
収支内訳(当時)
項目 | 金額 |
---|---|
年収 | 450万円 |
手取り | 360万円 |
生活費 | 180万円 |
投資可能額 | 180万円 |
積立シミュレーション
年利7%で毎年180万円を投資した場合の10年後:
240万×(1.07)10+180万×0.07(1.07)10−1≈3,890万円
5,625万円達成には年間287万円の不足が判明。この現実を受け、戦略の根本的な見直しが必要だと気付きました。
5. 学びと改善:現在の資産形成戦略
失敗から得た3つの教訓:
- 高配当株依存のリスク
配当削減や株価下落への耐性が弱い - 成長株とのバランス
全世界株式インデックスへシフトし、複利効果を最大化 - 税制優遇の活用
新NISAで非課税枠を最大限利用
6. 読者への具体的なアドバイス
実践ステップ
- 生活費の正確な把握
マネーフォワードMEで全支出を可視化 - 税引後必要額の計算
目標額 × 1.25で必要配当額を算出
失敗から学ぶポイント
- 配当金依存はリスクが高い
- 複利効果を生む成長株投資が不可欠
- 新NISAの非課税枠を最大活用
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